センチメンタル安川

そこはかとなく、パピルスです。

本日友人と当時僕らが通っていた高校の近くの公園に行き、コーヒー片手に語らいました。
やはり、母校の近くとあって高校時代の思い出話に花が咲き、少しセンチメンタル安川(この安川は高校当時僕らが到底会話などすることもできなかった美人女学生である)な気持ちになってしまったのでここに書き記そうと思います。

まず僕らはなんとなくお互いにぽつぽつとリメンバーにリメンバーを重ねていきました。すると当時の記憶が手に取るように浮かんできました。しかしそれはいつもと違い、リメンバーというよりかはまるで当時にもどって二人で制服でも着て話してるような感覚に近く、僕はなぜこんなにも鮮明に浮かび上がってくるのだろうかと思っていました。すると友人が、「これは匂いのせいだな」といいました。確かにその場所の独特の空気の匂いというか、そういうものが感じられました。 匂いで思い出す事というのは僕も結構あって、例えば僕の場合、バイト先で風呂の排水口を掃除しているときに、独特なにおいが排水口からするのですが、それを嗅ぐたびまだ幼いころに母親が妹の出産で入院しその間祖母の家に預けられていたのを思い出します。それはなぜかというと、祖母がそのときに作ってくれた竹の子の炒め物の匂いを彷彿とさせるからです。今思うとあの竹の子は明らかに、いや確実に、腐っていたのでしょう。それを食べた直後僕は腹を抱え尻から大量の涙をながしました。すると祖母が「そりゃアイスの食べすぎじゃ、薬飲んで寝てろ」というのでそれに従いました。まさかその後で我が祖母春子は自分のパンツを洗うことになるとは知りもしなかったでしょう。

もう戻ってはこない割と切ないもんでした。

あのときに比べれば自分はどんどんつまらない人間になっていている気がしてなんだか、なんだかな。